なぜ僕が音ゲーを(半)引退したのか

音ゲーが好き、だった。
いや今でも嫌いではないんだが、転機っていうものはあったと思う。
その原因が自分にあるかどうかは置いといて。

今日はその辺を書こうと思うが、まずは自分が主にやっていた音ゲー抜きには話ができない。

jubeat、という音ゲーを主にプレイしていました。

イメージが沸きにくい方は、16パネルをリズムに合わせて叩くゲームと思ってもらえばいい。
きっかけは高校の友人がもともとプレーしていて、それで初めてみようか、という感じです。

初めてプレーした曲は「milky ice bear」。
友人曰く、EXTREMEでもLv9だから簡単だよ、とのことだったが無事撃沈。

 

youtu.be

初めてプレイした曲がこの曲でよかった。と思えるくらいには好き。S-C-Uの爽やかサウンドがたまらん。

 

その後月日が過ぎ、大学、社会人とプレーはしていたんだけど、
結果的にイベントや新曲解禁を積極的に追わなくなって、半引退と相成りました。

一番大きな理由を一言で言うと、楽曲の高難易度インフレについていけなくなったためです。
「お前が下手くそなだけじゃんwww」と言われるとその通りなんですけど、
このあたりについてお話をしようと思います。

ついていけなくなったのはちょうどBEMANI学園のころ。
そう、あの有名な「Elemental creation」が実装されたころです。

 

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エレクリだーーー (チャーーラーラーrーtrwrgwウィmrgtzbダツツダツツダツツダツツダツダツデツツデツツ

 

自分もそうだと思うんですが、基本的にEXTREMEがギリ、くらいのプレイヤーにとって、
Sランクでのスコアクリアは大体の目標だったかと思いますが、
件の楽曲は文字通り難易度の限界を壊しに来たので、Cランククリアが関の山だったわけです。

KONAMI ARCADE CHAMPION SHIPを代表とする全国区の大会が盛んなこともあって、
高難易度の楽曲を圧倒的なセンスでクリアする猛者も多く現れるようになった時期でした。

それによって何が生まれたかというと、圧倒的な楽曲の高難度への偏りが起きたわけです。
僕はもともとゲームが楽しくて、というより楽曲が好きでゲームに入ったクチだったんですが、
そういうプレイヤーにとって致命的だったのが、プレイしてもクリアが難しかったり、
疲れるだけでなかなか達成感が得られなかったりするどころか、今度は
プレイしたい楽曲がLv10で楽しくない、という事案が発生するようになったわけです。

楽しくないとはどういうことか、というと、クソ譜面やらゴミ譜面、と呼ばれる
しばしばリズム感を半ば無視したり、叩くことをかなり困難にするだけを目的とした譜面が量産された時期があり、
そういったところに好きな楽曲が組み込まれると、僕の場合は好きだけどプレイしたくない、と思うようになったんですね。

その後も楽曲のインフレは進み続け、結果的に本気でやったのはちょうど

jubeat saucer fulfillの終焉でもあるイベント「スミスの想いで ~ The Lost Memories ~」でした。
最終解禁の「Time granular」はlv9ということもあり楽しませてもらいましたし、
何よりEDの「Memories」が流れる演出で人がひしめくゲーセン内、若干涙ぐみながら立ち尽くしたことを覚えています。

 

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Time granular。曲調も相まって当時はZUKI氏引退説まで流れましたね。

 

その後もプレイはちょくちょくやるのですが、今は新曲を即解禁したり、ということもしなくなっています。

単純に言うとKONAMIの運営方針が是とするプレイヤー像に僕のようなプレイヤーが含まれなくなっていったということなんでしょうけど、
前述したイベント後の音ゲー界隈の流れを見ると、どうもその運営方針は間違っていたのではないかと思います。

同期の機種にあたり、プレイヤーも似通っていたREFLEC BEATの凋落に始まり、MUSECAをはじめとする新機種の失敗、
そしてBEMANIブランドの落ち目を他機種、他会社の新進気鋭のアーティストに客層を吸われ、
今となってはbeatmaniaを初めとする小数機種に人気が集中する事態となり、
他の機種を愛する、愛していた人間は半ば置いてけぼりとなっています。


ゲームを楽しむだけの「エンジョイ勢」だったかというと、そうでもないような、中間くらいの地点にいました。
もちろんEXTREMEの高難度曲をSS、あるいはフルコンボするまで詰めるみたいなことはしていませんでしたが、
近い実力のライバルと毎日のようにスコアを競っていた時期もありました。

 

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中でも一番思い出に残っている「True Blue」。誇張抜きで夏休み期間は抜いて抜かれてを繰り返していた。

 

楽曲が好きだったので、コミケやM3にも足を運びましたし、機種に収録されていない楽曲も好きだったんですが、
同様にそのあたりの情熱もなりを潜めてしまって、現在に至ります。

個人的な感想が許されるなら、結局のところlv8~9帯の曲をもうちょっと充実させてほしかった、というのが具体的な要望ですね。

曲数が少ないってことでもないんですが、やはり人気曲はボス曲に偏りますし、
移植される曲は大抵lv10に配置されることが多かったです。

イベント内でも道中の解禁曲が良曲、且つlvも抑えめだった方が自分もモチベーションは保てましたし、
なによりボス到達前の(金銭的にも)チェックポイントとして頑張ろう、という気になりました。

ミミ・ニャミ、コタローのフライングキャッチ!イベントはちょうどボス曲である「終末を追う者」を解禁するために
リアルマネーでどう効率よく進めようと3万円はかかるイベントだったんですが、
移植曲のラインナップにはずいぶんとモチベーションの面で助けられました。

 

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同イベント内解禁曲「カラルの月」。猫叉Masterらしくリズム難、変な配置もあるものの、非常に叩いていて楽しい楽曲でした。

 


長々と羅列してきましたけど、ゲームの進化としては高難度のインフレは避けられないと思いますし、
自分がついていけなかっただけ、という事実も否めません。

格闘ゲームとかもそうだと思うんですが、PvPでもない分顕著に出る部分として、
「天井が見える」んですよね。続けると。

もうこれ以上頑張ってもうまくならない、詰めようとしても自分の技術はここで限界だな、
という天井が否が応にもセンスとして実感させられてしまう時期が来た時、「もうやめよう」と思ってしまった。

自分にもう少し腕前と根気があれば、このゲームと向き合う時間をもう少し引き延ばせたのかもしれない…。