僕とブラック企業の365日とちょっとの戦い

タイトルは某作品をリスペクトしています。

今となってはいい教訓にもなったかな、と思えるかもしれないが、
書いてる途中で吐きそうになるかも。トラウマで。
備忘録と思って詳細に書くつもりではいますが、無理しない程度でね。

※会社のこともあるのでところどころフェイクを入れてます
 ご心配なさらず

 

 

 

 

 

入社とそれから

就活関連やら内定までの経緯は割愛。所謂普通の営業職。
卸売とメーカーの半ばみたいな立ち位置の会社でした。

入社研修と式が本社で行われるとのことだったので、
1週間分の荷物をもって広島へ。

割愛といったが、今後起こることを踏まえると少しだけ入社前のことに触れる。
もともと全国展開の会社だったのだが、自分は生まれ育った土地を離れたくなかったので、
福岡支店への配属を希望、先方もそれを了承した上で内定をもらっていた。

が、担当人事が入社1月前に「福岡支店配属じゃなくなるかも」との旨を連絡してきてはいた。
(今となってはこの時点で何らかの異議を申し立てればよかったのだが…)

研修は滞りなく進み、同期の数も少なかったがゆえそこそこに仲良くなる。
広島に降り立つのは初めてだったので、休日に宮島観光に行こうと思い同期全員に声をかけたが全員拒否

 

一人で鹿と戯れに行った。

 

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同期は1人もついてこなかったが鹿はいっぱいついてきた。

 

厳島神社も当然初めて見たんですが、あの鳥居近くで見るとだいぶ老朽化しているというか汚いんだなって。

日程的に入社式を済ませるのみとなった日。
もともと同期にも共通で聞かされていた話としては、本社・名古屋・東京・福岡・大阪のいずれかに割り振られる、とのことだった。

順番に内示を受け取る中、よりによって僕の内示は最後。
冷静に自分の可能性を考えながら待っていたところ、もう東京か福岡の2択しかない。
というか今までの内示福岡配属の奴は… いない。

で、組み分け帽子のシーンばりに「東京は嫌だ… 東京は嫌だ…」と祈りつつ待っていたが、
残念ながら会社は帽子のように希望を聞いてくれはしないのだ。

 

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スリザリンは嫌だ…!スリザリンは嫌だ…!  アズカバン!


東京支店への配属が決まったわけである。

東京支店への配属が決まったのはまあ「こういうこともあるか」と思って覚悟はしていたのだが、
なんと研修終了後そのまま東京へ飛べとかいう謎の指令が。

いや、1週間分の荷物しか持ってないんですけど。
人事「寝る場所と寝具くらいはあるから^^」 くたばれ。
というかこの人事がクソで、退社した後も苦しめられることになる。

いざ東京へ。

 

そして地獄の始まり

そんなこんなで東京に飛んだのだが、まあいろんなところが地獄でした。
当時はなぜこんな待遇に我慢できていたんだろうと思うんですが、多分新卒フィルターがかかってたせいもあって、
結局のところ「地獄であること」に気づいてなかった可能性が高いです。
羅列するとこんな感じ。

 

・寮に強制入寮。しかも1人1部屋でなく、所謂タコ部屋。1部屋に3人住むタイプで、当然ながら襖1枚挟んで隣に先輩がいる。
→先輩+先輩+俺。死ね。

・優しい先輩が買い出しを手伝ってくれる^^
→一見都心に不慣れな自分にとって良さそうだが、事実ただの休日の拘束である。

・光熱費が寮3人で割り勘のため、風呂に入れない。
僕はこの会社に勤めていた1年間風呂に入っていません。全部シャワー。死ね。

・プライベートもクソもないので、部屋で電話だのテレビだのの音は駄々洩れである。
→入寮して1週間は僕も常識的に気にしていましたが、2週間目で諦めました。
 日曜の朝は爆音で特撮見てたし、毎夜女の子と電話しながらゲームしてました。

エピソードを語るに人物像を説明しておかないと、どうしようもなさそうなので、
このあたりで簡易的な人物紹介をします。

 

主な人物の紹介

<同じ部屋の先輩>


M先輩
体育会系であること以外欠点のない神のような先輩。
僕が隣の部屋で何をしてようが度を越えていなければ注意してこない。
というか出向中なので休みか夜以外関わらない。

体育会系ではあるものの寮制度がクソなことは理解していたらしく、
いろいろと相談にも乗ってくれました。酒の強要もなく、夜中に2人でランニングに行ったりもしました。

読み返して思ったが、そもそもこの先輩とN先輩以外はほぼ酒の強要があると思って読んでくれて構わない。
アルハラ推奨企業。クソ。

 

N先輩
1つ上にあたる先輩。オタクを具現化したような見た目をしている。オタク。
ブラックコーヒーの飲みすぎで缶を部屋に放置していたので、会社から黒魔術を学んでいると思われていた。
営業としても並以下だったのか、そもそも会社内で結構浮いていた。
(そもそも飲み会等を完璧に拒否していたらしく、そのあたりも協調性に欠けると判断されたみたいだった。
 でも今考えるとこの対応が正しいというか、貫き通したスタンスは脱帽に値する)

わからないことは彼に聞いてくれと言われたが、彼もわからないことがほとんどだったので意味がなかった。
というか僕が辞める半年前に辞めた。正解。


<同じ課のゆかいな仲間たち>

O課長
ゴミ。諸悪の権限。ラスボス。
僕が辞めた原因を体感5割作った男。仕事は抜群にできるが体育会系を具現化したような存在。
常時痛風に苦しんでいる。放置しておけば週7で飲みに行こうとするので、課全体で対策が取られていた。
精神的に追い込まれた僕にも暴言を浴びせかけ、自身での会話が困難になり僕の親父にすら暴言を吐いた。
会社の製品で殴られたことも多数。
いつか痛風でくたばれと今でも思っている。早いとこ病魔に侵されろ。

 

W課長代理
神。唯一会社を辞めても付き合いを持っている良い上司。
いろいろとプライベート内外でも助けてもらったり、O課長を操縦したり課の支柱的存在でした。
第2の親父みたいに思っていた。
会社強制の野球観戦とかもあったんですが、「なあこれの何が楽しいんだ?俺もう帰っていいか?」って言ってて好きでした。
俺も帰りたかったし何なら飲みに連れていかれそうだったのでG先輩と共謀してバックレた。

 

P係長
優しいが仕事ができない。最後に教わったのは辞表の正しい書き方だった。
話によると転職組だったらしく、それで少し肩身の狭い思いをしていたみたい。
課内のタスク管理が彼の仕事でもあったので、業務効率化を含め相談したことも多いが、
実行に移せた事案はとても少なかった。良くも悪くもない人。

 

T先輩
僕の教育係。仕事はできるし優しい人だったが、どうもウマが合わなかった。
指示も断片的で理解できないことが多かったし、それについて聞いても「あとは考えて」のテンプレ回答。
おかげで仕事は(僕視点)全然できなかったと思うし、彼も僕には期待していなかったであろう。
アイドルのおっかけをしていたりとオタクの側面はあれど、一般人の枠に収まる程度。
事務の年下の女の子が気になっていたらしく体を鍛えていたが、
ほどなくして「デブは生理的に無理」と又聞きした途端にトレーニングをやめた。

 

G先輩
課内では一番歳の近い先輩。モテたのかは謎だがとにかく合コンに行っていた。
週3,4ペース。謎の蘊蓄も多く物知りだったが、論理で詰められるため怒らせると面倒だった。
が、論理が通じる人なので、メリットを提示すればそれなりに話のわかる先輩でもあった。
仲は良くもなく悪くもなく。僕が辞める直前は出社できない状態だったのだが、
甘いものをわざわざ買ってきてくれた。当時の僕は見向きもせずゴミ箱にぶち込んだ。
ごめんなさい。


入社した直後はT先輩やG先輩について回る形で、一部クライアントを任されていたので、
勉強も兼ねてとにかく訪問しながら営業してました。

後に引き継ぐクライアントは特殊なものも多かったので、一般の対応とは違ったんですが、
それでも業務を覚えようと必死に頑張っていた気がします。

日々の中でしんどかったのは主に3つ。

 

しんどかったこと一覧

・早朝から夜中まで仕事なので疲労が取れない
ここを説明する前に、僕の課の特殊なシステムについて説明しないといけないんですが、
向上心が馬鹿みたいにありすぎた結果、O課長が「早朝会議」を提案しており、僕の入社と同時に実行されました。

どういうことかというと、9:00就業開始なのに8:30から課内だけでのミーティングを行うというもの。
課内の連絡事項や1日の個々人のスケジュールの確認ができるので、その点はメリットなんですが、
ぶっちゃけここで会議された戦略やら販促が生かされたことはないです。
後に「僕のタスクが常軌を逸しているほど多い」ことすら議題に上がりましたが、
そもそもこの会議の進行と議事録の作成が僕の仕事だったので、この会議自体が負担だったんですね。ギャグかよ。

 

この会議もそうですし、なぜかクライアントの数も新卒のそれではなかったので、
タスク量が業務時間内に終わるわけもなく、最終的に朝4時に出社して夜0時に退社してました。
タイムカードも残していたんですが、負の遺産として消したみたいで手元にデータがありません。
友人からはお前の前職漁師なの?と言われました。笑った。漁師のほうがホワイトかもしれない。

4時間しかないなら通勤できないだろwww 盛りすぎwwwって思うでしょ?
寮がね、会社から徒歩5分なの。バカかよ。

体質として睡眠時間で体調やらコンディションが変化するタイプなので、
眠れないけど仕事→仕事があって睡眠時間取れない→眠れないけど… の負のループに嵌ってました。
当時の自分はよく耐えたな、と思います。今だったら出社拒否してるぞ…。

 

・家に帰るまでが仕事、ではない。先輩がいなくなるまでが仕事。
文字通り、というか。会社全体が体育会系の風土だったので、先輩が帰るまで帰れない空気だったんですよね。
仕事がなかろうとキーボード叩いて仕事してる感出してた。W課長代理がいっつも助け舟出してくれてた。
「仕事ないんならはよ帰れよー」っていう台詞聞いて帰る、っていうルーティーンだった。
で、これで開放されたと思うじゃん?寮に帰っても危機は続く。

 

帰宅後の対処法一覧

A.寮に一番最初に帰るor帰っても居間に誰もいないパターン
。自室に引きこもってやりたいことがあろうとなかろうとドア閉めて電気を消す。
仮に誰か帰ってきたとしても就寝を装う。

 

B.寮に最後に帰るも居間に先輩がいるパターン
最悪。気が済むまで終わらない飲み会が始まる。拒否権はない。
会話の内容も中華製のソシャゲ以下のゴミ。
何も面白くないただ苦痛の時間。僕の場合は酒も強くないので二重苦。
当然睡眠時間は削られる。死ね。

 

C.Bのパターンに加えてさらに上の上司がいるパターン
最悪を通り越して地獄。
Bパターンの場合はいいとこで切り上げる場合も多いが、こうなるといつ終わるかわからない。
次の日が休日の場合上司が帰らないこともある。というか翌朝高確率で居間で転がっている。
家に帰れ。

 

D.別部屋の先輩が乱入してくるパターン
CよりはマシだがBよりきつい。
別室の先輩は体育会系の下品な野郎が多かったので、苦痛度でいうとCを上回る場合があった。
エクストラパターンとして寝静まった夜中に叩き起こされてガールズバーに同伴もあったが、
僕には苦痛でしかなかった。人によってはラッキーなのだろうが。

 

休日で気を抜ける?抜けるわけがない。

 

休日の場合、2パターンの行動でやりすごすしかない。

 

休日の対処法

A.予定がある場合
これが一番神。楽。午後からの予定でも午前中、早朝から外出して家を留守にする。
帰りはもちろんギリギリに帰るか、最悪帰らない。

 

B.予定がない場合orどうしても家でプライベートを満喫したい場合
まず日中陽の光を浴びることを諦める。
できるだけ物音をたてないように過ごす。できれば外出偽装ができればベスト。
社用携帯はバイブレーションモードにする(10敗以上)。

 

どういうことかというと、要は「休日でも誘いが来る」のだ。
寮の先輩はもちろん鍵の意味を成さないので、最悪の場合自室のドアが許可なくあくこともあるし、
外からでも確認できる位置に部屋があるので、常時カーテンを閉めておかなければ在室証明になる。

中途半端な時間に帰宅すると飲み会に連行される(5敗)。
とまあプライベートもクソもない惨憺たる休日だったために、なんとか用事を作って外出してました。

国会図書館で1日本読んだりとか、なんの用事もないけどお台場海浜公園を散歩したりしていた。
まあ、まず休日にクライアントから社用の携帯が鳴るんですけど。

 

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有名な「踊る」シリーズの聖地。他にもいろんなとこのロケ地を散歩したりしてました。

 

どうしても外せない用事があった場合、トチ狂った僕は課全体に吹聴することで回避しました。
当時TDLで泊まりがけのデートの予定があったんですが、僕は金曜日に「土日はデートなんで連絡しないでください」
と吹聴することで最強の予防線としましたが、プライベートを話すことは諸刃の剣だったし、
なんなら日曜の朝に社用携帯でG先輩からくっそ下世話なメールが来ていて萎えました。死ね。

 

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人生初のディズニーデートは雨だった。楽しかったけど。

 

そもそも土日を自由に過ごせることが結構稀というか、なんなら土曜の午前は暗黙の了解で課長以外みんな出社してた。
別に仕事が終わっていないわけでもないけど、営業職の経験のある人ならわかると思うが
「今日やらなくてもいいけどそのうちやんなきゃいけない微妙なタスク」を消化しに出ていた。
当時の俺は偉かったので毎回先輩分のコーヒーと洋菓子を買って出社することで必ず午前で退社していた。
RPGでもあるでしょ?アイテムあげると通してくれるNPC。あれと一緒よ。

今考えると馬鹿というかなんというか、壊れてたんでしょうね。
そもそも土日はプライベートなんだからよ…。

 

+αでヤバいと思ったエピソード

・酒が強くないのにも関わらずアルコール度数30度近くの泡盛をイッキ要求
→その場は耐えたが30分後意識は飛んだ。次の日にクライアントからTELがあり休日出社をかまし
 自分のタスクをこなした後会社の床で寝た。

・日曜に風邪を引いて寮の自室のベッドで寝ていたところ、O課長が強制入寮し、強制飲み会へ
→39度熱があったし、翌日は仕事なのであとに残したくなかったので殺意が沸いた
 気合でなんとかした。

・午前3時にたたき起こされてカラオケへ
→深夜じゃなきゃ許した。馬鹿か。

 

読んでて負の部分しかないので申し訳程度のおもしろエピソード

・N先輩の同期の先輩が絶望的な運転の腕前で、会社の駐車場内で事故る。
→前代未聞の事件で本人は大層怒られていたが、周りは大爆笑。伝説の「会社の庭」事件として語り継がれる。

 

・W課長代理との出張で死にかける。
→長野への出張だったのだが、課長代理曰く「お前が運転したら俺ともども死ぬ」とのことで運転をしてもらう。
 しかしながら記録的な大雪で路面がアイスバーン化しており、途中で路側帯に衝突しかける。
 (なんならそれまで車内の暖房のせいで助手席で爆睡していたが、何も言われなかった。神。)
 取引先との商談を済ませたら車が埋まっていた。
 そしてスタッドレスタイヤの溝が死んでいたのか、長野駅周辺の駐車場からタイヤがスリップして抜け出せない珍事件に。
 生涯で初めて雪から車を掘り出して押した。

 


様々なエピソードの中でもストレスの原因はプライベートの領域侵犯が原因だったのだが、営業成績も芳しくなかった。
そもそもクライアントの数が多すぎたり、遠方(山梨・静岡など)の客先も多かったため、
満足のいく対応がどの客先に対してもできるわけではなく、結果的に予算の8割達成ぐらいだったと思う。

上記に加えて前述の睡眠不足もあったので、業務中に在庫の確認や調整を装って倉庫で寝たりしてました。
頭回んねえもんな。一人での営業案件はラッキータイム。

半年~8か月くらいのころはよく友人やら社外の知り合いに相談していましたが、
当時の僕は「俺がいないと会社が回らない」旨の発言をよくしていたようです。洗脳されている。
お前がいなくても会社は回る。

あとは会社の風土がもうガチの体育会系のくせに、いじめというか裏での悪口雑言が陰湿極まりなかった。
前述の先輩のように飲み会をバックレる先輩は仕事に支障が出るレベルでいろいろな連絡事項を無視されていたし、
資材を取り扱う会社なので月1くらいで倉庫の整理なるもんがあるんですが、クライアントとの打ち合わせで欠席しようもんなら
※隠し在庫を勝手に廃棄されていた。この先輩は毎回だったみたいだかららしいが。
物を売る会社にありがちな「帳簿に乗っていない在庫」のこと。理由は様々あれ緊急事態やら入用のときに使うことが多い。存在しないことが望ましいが、基本的に大手のクライアントほどキープしておく傾向にある。

 

東京で仲良くしてもらったネットの友人や知り合いには精神面で大いに助けられました。
というかなんの予定でもなく飯に行ったり、ただ集まったりしてただけでも“仕事”が頭の中から消せたので、
思っている以上に遊んでいるときはだいぶ気が楽でした。ただそれでも社用の携帯を気にしていましたが。
飯を食っていても夜中でも飲み会中でも四六時中社用の携帯を気にしていたので、頭がおかしいと思われていたことでしょう。
実際頭はおかしかったわけですけども。

 

ストレスの限界値、そして

 

精神的に追い込まれると、働くか死ぬかという2択にしか頭が働いてくれなくなるので、
ストレスがある日堰を切ったように溢れ出してきて、母親に一言LINEをして、山手線に飛び込もうとしました。
当時母がすぐ電話してくれなかったら、僕はもうこの世にいません。

 

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よく目にする両さんの1コマ。マジで秀逸。

 

その後すぐに精神科に行ったんですが、先生は「君、それはブラック企業だね」と言葉を掛けてくれたんですが、
その一言で気持ちがすごく楽になったのを覚えています。
多分自分の中で「世の中の会社はそんなもんだ」とか、「途中で投げ出すのはよくない事」だと思っていた節があったんでしょうね。
直球に自分ではなく環境のほうに問題があるということを第3者から言われたことで、自覚を持てたのだと思います。

先生もいい人で、「今すぐ実家に帰ったほうがいいけど、何かあったら連絡してね。東京から動けないけど。」
そう言ってもらって救われました。結果的に連絡することはなかったんですけど、この場を借りて感謝を。

この頃はもうまともに会社内で会話もできないくらいには衰弱していたので、
先生に診断書を貰ってから寮内ではあるものの療養していました。
O課長は僕を無理やり出社させようとしたんですけど、僕が話もできない状態だったので親父が代わりに話をしたんですが、
異常な労働時間の強制をあっさり認めたので、社内でも問題になったようです。ざまあ。

 

そんなこんなで有給を使いつつ寮に引きこもり、最終的に支店長との直談判へ。
このころは寮の先輩方も大概心配してくれてたんですが、心に余裕もなかったので全部無視しました。
ストレスの要因になってるところに関わりたくなかったんでね。

閑話休題。最終的に辞表を持って話に行けるくらいには回復したので、一通りを話した後に支店長から出た言葉は

相談はしたの?

おめー話聞いてたか?あ?早朝会議でも業務の場でも、散々自分のタスクが多すぎることに関しては相談していたし、
それでいて先輩や上司は別の仕事を持っているんだから、自分にできることはもうないんですよね。

支店長の言い分としては、「君の仕事量や内容に問題があるなら上申すべきだ」ってことなんでしょうけど、もうしてるんですよ。

 

一番キレそうになったのは、
「自分の現状を客観視した後で、新卒という立場にありながらさらに現場の改善を自分から発言できますか?」
と聞いたときに「できるよ。当たり前じゃんw」って言われた時ですね。

 

この支店長、在学中にアメリカに留学していて、もともと現地で就職したところを身内が経営している(一族経営だった)
会社に戻ってきたみたいなんですが、それも災いしてなのか豪胆なところがあって、人の感情の機微がわからないんですよね。
図太い人ならもっといろんなことを上司に具申できるんですけど、僕を含めた一般人には無理だと思います。
新卒だしね。偉い顔できないし。みんな体育会系だし。話の通じないクソ課長がトップだし。

挙句の果てには「君を福岡支店に戻してもいいから、会社にいないか?」とのこと。
(営業成績自体は前述のとおり予算の8割くらいしか達成していなかったが、
同期の中では群を抜いてトップかつ東京支店中でも新卒1年目トップクラスだったらしい)

 

ふざけんなよ。

 

目ついてんのか?こちとら医師の診断書持ってるんですけど?
「環境によるものなので早急に現在の労働環境から離す必要あり」っていうの読めねえのか?

 

 

こんな人を使い捨てるような会社には居たくありません。お世話になりました。」と、
一言一句違わず言ったのを覚えています。泣いてたけど。耐えられなかったんだよね。

 

その後は私物の整理等で会社に行くことはほとんどなく、ストレスも最小限に退社しました。
W課長代理はわざわざ連絡先を聞きに来て、「会社関係なく友人でいてくれ」と言ってくれました。
もう50代なんですけど、退社してからも何回か飲みに行きました。
今は支店長にもなって、順風満帆に出世されているみたいです。

 

O課長は最終出社日に「お前には俺の教育が通用しなかったんだな、がっかりだよ」と言われましたが、
ギリギリ耐えて「お世話になりました。」とだけ伝えました。精神的に本当ギリだったけど。

そんなこんなで実家に帰り、新たに転職したわけですが、この後の話はまた機会があれば。


今でこそ就職氷河期は終わって、今や働き手が働き口を選ぶ時代になっていますが、
それでもまだブラック、と呼ばれる企業は多いですし、なかなか入ってみないとこればかりはわかりません。
以前の記事でも述べましたが、これから就職する人、働いているけど今の環境に疑問がある人は、
三者視点や他人に相談してみることをお勧めします。自分だけだとわかっていても視野が狭くなることが多いですし。

僕も結果として3年どころか1年で退職したんですが、人間なんとかなります。
多分あそこに3年もいたら気が狂う。某漫画家さんも言ってましたが、人生に「逃げる」コマンドがあることを忘れないこと。

仕事というのは何かしらの責任を負うことで対価を得る、って考え方の人なので、楽しく仕事するってのは限られた人間じゃないとできないと思っていますが、
それでも自分の環境は大事なので、おかしいなと思ったら行動してみることをおすすめします。

 


あと退社した後もブラック企業には注意が必要です。
僕の場合、失業保険に必要な書類が届くのがすげー遅くて大変に苦労しました。はよ送れや。3回は催促したぞ。

 

そして2か月後に人事から着信。
Ipadの充電器がないんだけど、君、ちゃんと会社に返した?
知らねえよ。 くたばれ。

 

 

 

なぜ僕が音ゲーを(半)引退したのか

音ゲーが好き、だった。
いや今でも嫌いではないんだが、転機っていうものはあったと思う。
その原因が自分にあるかどうかは置いといて。

今日はその辺を書こうと思うが、まずは自分が主にやっていた音ゲー抜きには話ができない。

jubeat、という音ゲーを主にプレイしていました。

イメージが沸きにくい方は、16パネルをリズムに合わせて叩くゲームと思ってもらえばいい。
きっかけは高校の友人がもともとプレーしていて、それで初めてみようか、という感じです。

初めてプレーした曲は「milky ice bear」。
友人曰く、EXTREMEでもLv9だから簡単だよ、とのことだったが無事撃沈。

 

youtu.be

初めてプレイした曲がこの曲でよかった。と思えるくらいには好き。S-C-Uの爽やかサウンドがたまらん。

 

その後月日が過ぎ、大学、社会人とプレーはしていたんだけど、
結果的にイベントや新曲解禁を積極的に追わなくなって、半引退と相成りました。

一番大きな理由を一言で言うと、楽曲の高難易度インフレについていけなくなったためです。
「お前が下手くそなだけじゃんwww」と言われるとその通りなんですけど、
このあたりについてお話をしようと思います。

ついていけなくなったのはちょうどBEMANI学園のころ。
そう、あの有名な「Elemental creation」が実装されたころです。

 

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エレクリだーーー (チャーーラーラーrーtrwrgwウィmrgtzbダツツダツツダツツダツツダツダツデツツデツツ

 

自分もそうだと思うんですが、基本的にEXTREMEがギリ、くらいのプレイヤーにとって、
Sランクでのスコアクリアは大体の目標だったかと思いますが、
件の楽曲は文字通り難易度の限界を壊しに来たので、Cランククリアが関の山だったわけです。

KONAMI ARCADE CHAMPION SHIPを代表とする全国区の大会が盛んなこともあって、
高難易度の楽曲を圧倒的なセンスでクリアする猛者も多く現れるようになった時期でした。

それによって何が生まれたかというと、圧倒的な楽曲の高難度への偏りが起きたわけです。
僕はもともとゲームが楽しくて、というより楽曲が好きでゲームに入ったクチだったんですが、
そういうプレイヤーにとって致命的だったのが、プレイしてもクリアが難しかったり、
疲れるだけでなかなか達成感が得られなかったりするどころか、今度は
プレイしたい楽曲がLv10で楽しくない、という事案が発生するようになったわけです。

楽しくないとはどういうことか、というと、クソ譜面やらゴミ譜面、と呼ばれる
しばしばリズム感を半ば無視したり、叩くことをかなり困難にするだけを目的とした譜面が量産された時期があり、
そういったところに好きな楽曲が組み込まれると、僕の場合は好きだけどプレイしたくない、と思うようになったんですね。

その後も楽曲のインフレは進み続け、結果的に本気でやったのはちょうど

jubeat saucer fulfillの終焉でもあるイベント「スミスの想いで ~ The Lost Memories ~」でした。
最終解禁の「Time granular」はlv9ということもあり楽しませてもらいましたし、
何よりEDの「Memories」が流れる演出で人がひしめくゲーセン内、若干涙ぐみながら立ち尽くしたことを覚えています。

 

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Time granular。曲調も相まって当時はZUKI氏引退説まで流れましたね。

 

その後もプレイはちょくちょくやるのですが、今は新曲を即解禁したり、ということもしなくなっています。

単純に言うとKONAMIの運営方針が是とするプレイヤー像に僕のようなプレイヤーが含まれなくなっていったということなんでしょうけど、
前述したイベント後の音ゲー界隈の流れを見ると、どうもその運営方針は間違っていたのではないかと思います。

同期の機種にあたり、プレイヤーも似通っていたREFLEC BEATの凋落に始まり、MUSECAをはじめとする新機種の失敗、
そしてBEMANIブランドの落ち目を他機種、他会社の新進気鋭のアーティストに客層を吸われ、
今となってはbeatmaniaを初めとする小数機種に人気が集中する事態となり、
他の機種を愛する、愛していた人間は半ば置いてけぼりとなっています。


ゲームを楽しむだけの「エンジョイ勢」だったかというと、そうでもないような、中間くらいの地点にいました。
もちろんEXTREMEの高難度曲をSS、あるいはフルコンボするまで詰めるみたいなことはしていませんでしたが、
近い実力のライバルと毎日のようにスコアを競っていた時期もありました。

 

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中でも一番思い出に残っている「True Blue」。誇張抜きで夏休み期間は抜いて抜かれてを繰り返していた。

 

楽曲が好きだったので、コミケやM3にも足を運びましたし、機種に収録されていない楽曲も好きだったんですが、
同様にそのあたりの情熱もなりを潜めてしまって、現在に至ります。

個人的な感想が許されるなら、結局のところlv8~9帯の曲をもうちょっと充実させてほしかった、というのが具体的な要望ですね。

曲数が少ないってことでもないんですが、やはり人気曲はボス曲に偏りますし、
移植される曲は大抵lv10に配置されることが多かったです。

イベント内でも道中の解禁曲が良曲、且つlvも抑えめだった方が自分もモチベーションは保てましたし、
なによりボス到達前の(金銭的にも)チェックポイントとして頑張ろう、という気になりました。

ミミ・ニャミ、コタローのフライングキャッチ!イベントはちょうどボス曲である「終末を追う者」を解禁するために
リアルマネーでどう効率よく進めようと3万円はかかるイベントだったんですが、
移植曲のラインナップにはずいぶんとモチベーションの面で助けられました。

 

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同イベント内解禁曲「カラルの月」。猫叉Masterらしくリズム難、変な配置もあるものの、非常に叩いていて楽しい楽曲でした。

 


長々と羅列してきましたけど、ゲームの進化としては高難度のインフレは避けられないと思いますし、
自分がついていけなかっただけ、という事実も否めません。

格闘ゲームとかもそうだと思うんですが、PvPでもない分顕著に出る部分として、
「天井が見える」んですよね。続けると。

もうこれ以上頑張ってもうまくならない、詰めようとしても自分の技術はここで限界だな、
という天井が否が応にもセンスとして実感させられてしまう時期が来た時、「もうやめよう」と思ってしまった。

自分にもう少し腕前と根気があれば、このゲームと向き合う時間をもう少し引き延ばせたのかもしれない…。

 

 

 

就活にやる気がなくてもやっといた方がいいことまとめ

なんやかんや記事を更新すると、アクセス解析を見る限りでは10人くらいは毎回読んでくれるらしい。

励みになります。やっぱ誰も読まないと更新する意味ないしね。

 

今回はTwitterの方で最多得票だった就活のあれこれ。

まあ僕が「やっといて得したな」とかいうところしか書きません。

 

いうてなんで苦労して労働する場所を探さなきゃならないんだろうな…。

世知辛い世の中過ぎる。

 

 

続きを読む

バドミントン部あるあるを語りたい。

こんにちは。今回はタイトルの通り、僕が所属していた部活動でもある、

バドミントン部の知られざる実態についてご紹介します。


そもそもマイナー寄り(今でこそ割と知名度は上がってきましたが)

のスポーツなので、これを機に知って貰えると幸いです。

現役時代、僕はピーター・G・クリステンセン選手が好きでした。

  

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ピーター選手(wikiより)。長身からのきれいなフォームがいいんだこれが。




・体育館の熾烈な主導権争い

知っての通り、学内部活で体育館を使用するスポーツはそれはもうたくさんあります。
バスケ・バレーは恒常的に使いますし、雨天時には外での部活がトレーニングで使うだの、

吹奏楽・合唱部があるとリハーサルに使われたりもします。
自分が通っていた学校ではバドミントンでいうと6面(6コート)が最大だったのですが、

大体半分の3面を週3くらいでなんとか使えたくらいでした。


もともとバスケ/バレーで使っていたらしく、

そこのローテーションにバド部が食い込んでくる形だったので、それはもう恨まれましたね。
いうて主将だったので、両部活からの風当たりが物凄く強かったのを覚えています。
まあ、しゃーないよね…。

 

・冬は普通、夏は地獄

上記のスポーツも大概しんどいとは思うんですが、1つだけバド部が突出してしんどいことがあります。

窓が開けられません。

 どういうことかというと、球技でありながら

(現存する中で最速の球技だということも知られていないと思いますが)

球が非常に風の影響を受けやすいため、室内は基本的に無風状態でないといけないわけです。
つまるところ、夏場で窓が開けられない体育館での練習を余儀なくされます。
完全に蒸し風呂状態になるわけなんですが、これがまあきついんですよね。

練習のローテで休むこともあるとは思うんですが、それでも無風。暑すぎる。


・金がかかる

どのスポーツも一通りそろえようと思うとそれなりにかかるとは思うんですが、まあ一式が高い。
シューズはほかのスポーツと共用で使えたり、値段的にも突出しているわけではないので省略します。
問題はラケット。なぜかテニスラケットより高い場合が多い。
YO○○Xの純正品だと2万~する。たけえ…

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現役時代一番お世話になったであろうnanospeed7000。

8000も後に買ってもらったし、何なら6000は不慮の事故で折れた。



もちろんピンキリなので安いものもあるんですけど、安いものだと重さと振りやすさがもうダメ。
手首のスナップが大事な競技なので、ラケット自体の重さはショットに直に影響します。
重いとそれだけで大概振りにくいんですよね。

勿論振り下ろしの時に重さが乗るので悪いことだけではないんですが。

 

あとさっき触れた羽、あれがまあ高い。
これもY〇NE〇の純正品でスタンダードなものだと、1球だいたい300円します。
大体10球入り前後で売られてるんですけど、10球で3000円。
で、耐久性はというと、まあ1週間持ちません。
ノック等には羽の状態がもうどうしようもないやつとかも使うんですが、
どうしようもなくなるまでに3日くらいでなっちゃうんですよね。

 

コルク部分に毎回クリーンヒットしてれば摩耗は抑えられるんですけど、

どうしても床に落ちた際の摩擦とか、
ミスショットで摩耗しちゃうのでどうしようもないです。

大会とかだと羽変え放題なことが多いので、選手は嬉々として羽交換してます。
僕は1試合に3回くらい平均で変えてました。新品の美しさよ。


・掃除が割と大変

練習後にどの部活も掃除するとは思うんですが、特に床が汚れたりとか、
目に見える汚れが出る部活はあんまりないと思います。
バド部の場合、前述した羽が至る所に散乱するので、掃除が大変です。

しかもこの羽を放置すると、シューズで踏んだ途端めっちゃ滑るので危ないんですよね。
他の部活もちゃんと掃除はしているとは思うんですが、その中でも手を抜けないと思う。


・グリップに個性が出る

テニスも一緒だと思うんですが、基本的にはみんなグリップテープを使ってラケットの握りやすさを調整します。
そのままで使う人もいますし、持ち手のかなり上まで巻く人もいたりします。
あとなんかやたら巻くの上手いやつもいます。

意外と種類もたくさんあって、

ただ上に巻く普通のタイプからスポンジ状になってて吸汗性を上げたりしているタイプとか、
テープ自体がデコボコしててグリップ性を上げてるタイプもあります。

色なんかは完全に好み。派手なタイプが好きなやつはシューズとかの色も派手。

 

・審判がしんどい

 バド部に入って最初に覚えさせられるところもあると思うんですが、

審判の仕方が結構複雑です。
大会とかでも部員が少ないと、審判に出す下級生を確保できていないところとかもいて大変。

そもそも審判表も大会ごとに違ったりするので、書き方もまちまちだし、

主審に加えて両コートに線審(イン・アウトの判断)を置く必要性があるので、3人いるんですよね。
だいたいその時間帯に試合がないチームや既に負けたチームが担当するんですけど、

21点の3セットとかになると結構な長丁場になります。
試合してなくてもしんどい。

僕の地区は地区自体が結構な強豪地区で、

県大会に進むにも枠が他の地区より多いレベルだったんですが、
決勝の主審を担当させられたときは結構嫌でしたね。
決勝って、もうそのコートしか試合してないんで、みんな注目してるし、

絶対誤審できない上に両チームとも真剣だから、そらもう集中しなきゃならんわけで。

自分はもう敗退してるのにね…。

 

・フォアハンドよりバックハンドの方が強い

テニスやら卓球もそうなのかどうかはわかりませんが(有識者教えてください)、

フォアハンドよりバックハンドの方が強いです。
どういうことかというと、前述の通り手首で球を打つスポーツなので、

バックハンドだと利き手側から逆側まで、

ほぼ自分の全面の全てのエリアをカバーできるのに対して、

フォアハンドだとどうしても利き手側が限界になるわけです。
競技シーンとかを見るとレシーブの際にバックハンドで構える選手が多数だと思いますが、そういうことです。
ようは「どこに飛んでくるかわからない」なら、

そら対応できる面が多いレシーブ方法を選ぶよなっていう。


・左利きはサービス強い(こともある)

僕自身が左利きなんで経験談ですけど、まあ左利きのサービスは右利きの選手に対してべらぼうに強いです。
どういうことかというと、サーブの際にセンターライン際に落とすことができるので、

右利きだと相手を強制的にラウンドの状態にすることができて、

返球を不利な体勢にすることができるんですね。
意味が分からないと思いますけど、要は右耳近く(左利きの場合は逆)のエリアを

「ラウンドザヘッドストローク」といって、非常に返球の難しい箇所が存在するんですが、

そこをついてサービスレシーブを困難にすることが比較的安易だとおもってくれればいいです。
ちなみにフェイクでショートサービスをしたり、普通のロングサービスをしたりなんかしてたんですが、

個人でのサービスエース率、10%を超えてたんじゃないかと思います。

 

 

コロナウイルスの影響が明けたら、やりたいっすね。

 

あの頃の思い出動画10選

どうも。

昨今は動画コンテンツの隆盛が目覚ましく、Vtuberも珍しくなくなってきましたね。

いいことか悪いことかはさておき。

 

いつものようにTwitterを覗いていたんですが、その中で

「昔のおもしろフラッシュ倉庫やら、動画の黎明期は面白かったよなあ」

というツイートを目にしまして。

 

今こそユーザーへ不親切、というかUIの改悪ばかり続けてしまい、今となっては

全盛期程の勢いはないものの、あのころの動画サイトといえば「ニコニコ動画」です。

 

そこで今回は、自分がマイリスト登録(所謂お気に入りのような機能)していた、

往年の動画から10選、選んでみようと思います。ただし、マイナーすぎたり

最近に近すぎると面白くないので、下記の条件に合うものからチョイスします。

 

・2010年以前に投稿された動画であること

・10万再生(目安)を達成している動画であること

・マイリストの中から選ぶこと

 

上記の条件を満たす動画から選んでいこうと思います。

過去の自分のチョイスですから、面白くないわけがないと思うんですが…

それでは。

 

 

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「誰でも行ける」は呪詛か

どうも。

先日、某記事がバズっておりまして、結構な数の界隈の方がコメントもされておりました。

こちらなんですが、特に燃えてる方でバズってるわけではないです。

 

chomosh.hatenablog.com

 

で、本題なんですが、記事内でも触れられている「Apex legends」なんですが、

実際にFPSを初めて本作で触って、自分の中の実感としてどうか

というところを記事にしたく、今回はこうして文章を書いている所存です。

 

自分自身もシーズン4のころの初めてこのゲームを触りまして、

前シーズンにようやく全体の5%と言われるダイヤモンド帯に到達することができました。

非常に辛かったですが。そのあたりの経験談にもなっているかと思います。

 

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今シーズンも何とかダイヤまで到達できました。マスターは無理です。

 

 

以下、結論とその理由です。

 

 

 

結論から言いますと、

「やってればプラチナまで行ける」は呪詛でもなんでもないですし、

そもそもそれを呪いと感じるタイプの方はランクマッチをやるべきでない、

というのが僕の結論です。

 

 

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"仮面ライダークウガ"とは、刑事ドラマであり、人間ドラマであり、特撮である

 

 

急遽CSMアークル発売にかこつけて、未視聴の方向けにダイレクトマーケティングしたい所存で書く。

昔の僕はそうしたかったみたいですが、

現在「仮面ライダークウガ」がYoutubeで無料視聴可能ということで、そっち向けで書きます。

 

www.youtube.com

 

もう「まーた仮面ライダーの話題かよ」ってなる人にはおすすめできないんで、

帰っていただいて大丈夫です。

「特撮」であることを理由に視聴しない方々は先入観で損をしていると思う。

 

 

 

 初めに

 

まず初めにだが、平成第一作とは関係なしに、仮面ライダー史の中でも

クウガを特別視する声は多い。事実自分もそうだ。

もちろん、脈々と受け継がれてきた正義の系譜に変化をもたらした作品、

であることは間違いないのだが、とにかく昨今の平成ライダーと比べても異質である。

それらを列挙することで、本作品の魅力を開設できるのではないかと思う。

また、本来であればSSや映像を交えながら紹介したいのだが、

聡明な諸兄には周知の事実であると思われる著作権等々の問題もあるので、

文章での紹介になることを容赦願いたい。

(後ほど紹介するが、興味を持たれた方はTTFCへの入会が一番手っ取り早い。)

 

 

 

 

 

1.特撮らしさのない構成

表題でも述べた通りであるが、本作を特撮として捉えるよりは、

刑事ドラマの方がしっくりくると思われる。

とりわけ特撮にはロケ地の関係、戦闘シーンの撮影上、不可思議な場面転換が

ありがちだが、(俗に言う謎ワープ)今作にはそれがほとんどない。

場面転換には不快にならない程度に現在の時刻、場所の表示が行われ、

移動の際にはバイクを使用する。

 

ライダーである以上バイクの使用は至極当然という諸兄もいるだろうが、

昨今、とりわけ平成2期で移動をバイクで行うライダーの方が少ないのは事実であるし、

出現範囲も規模も考慮されず、戦闘シーンに重きが置かれている平成2期と違い、

関東付近にて出現、主人公五代雄介はバイクで急行するという図式が確率している。

 

 

重大な点として、警察が有能であることも挙げられるだろう。

怪人に対して異能の力を振るって悪を根絶するのがライダーということであれば、

警察は分析と科学によって立ち向かうという構図が成り立ちやすく、

昨今はそういった立ち位置が最も無難であるが、良い意味で警察組織が機能している。

主人公が異形の姿へ変身し、怪人と戦闘を行うが、物語序盤までは

ライダー側は怪人側の1人として認識されており、明確に敵視されている。

後に人間を守る側としての功績と、正体を知る警察関係者から

味方と位置づけられるようになるのだが、安易に敵味方を区別しない他、

終盤以降は戦力としての活躍、そして警察装備だけで最も重要な怪人の殺害に成功

するなど、以降の作品では見られなくなった人類の抵抗を見ることができる。

尚、クウガが人間側であることは伏せられているため、一部身内と関係者以外には

敵側怪人の一人として認識されている。

その他にも考古学者、医療関係者等の尽力、協力もあって巨悪に立ち向かうのだが、

単体戦力で戦闘しながらも、周囲との連携によって怪人を追い詰める描写は多く、

良い意味で、特撮じみていないと言って差し支えないだろう。

 

また、他作品にない描写としては、明確に人間が死ぬ。

死んだ後の遺族の感情や、報道、それに次ぐ主人公の激昂など、

様々な要因で殺害された人間をなあなあにすることはなく、死を畏怖すべきものとして

向き合うとともに、人を殺させないために戦うという理由づけにも成功している。

 

登場人物の感情にクローズアップする回も多く、喜び、悲しみ、怒りだけでなく、

嫉妬、後悔、失望、哀しみにも触れる。その他にも良い意味で特撮らしさはないが、

残りは自分で見てくれ。マジで。

 

 

 

2.ベルト音声等の不必要な音声、設定のオミット

 

現行のライダーといえば、そのベルト変身音声が嫌でも耳につく。

正直なところディケイド以降から始まった奇怪な風習には辟易しているのだが、

当然、本作にはそれがない。変身ポーズ+「変身!」の掛け声のみであるし、

フォームチェンジの際も「超変身!」としか発言しない。

 

ドッキーン!パッカーン! ムーテーキー!

カガヤケーリュウセイノゴートークーオウゴンノサイキョウゲーマー ハイパームテキーエグゼーイド!

うるさいんじゃたわけ。

 

設定に関しても、新要素の追加は物語の進捗につれて避けられないものではあるが、

現行シリーズと違い、主人公五代も最初に得た力の使い道がわからないため、

視聴者も主人公も理解する説明のプロセスがある。

解釈によって割れる設定面はあるが、理不尽な知識は要求されることもないので、

とても見やすく作られているといえる。

 

何より戦闘シーンが見どころとはいい難いため、そのあたりも視聴ハードルは下がる

と思われるが、これはこれで本来のターゲット層である子供は見づらい作品であった

ことには間違いないと思われる。

 

 

 3.視聴者の感情にダイレクトに訴えかけてくる

 

 冒頭でも書いた通り、仮面ライダー、特撮ファンの中でも「クウガ」を特別視する声は多い。

実際、主演のオダギリジョー氏が「演じたクウガを好きか嫌いか」といった論争は

昨今まで決着がつかなかった(本人の口より数十年ぶりに語られた)し、

前述したCSMアークル(簡単に言うと大人のための返信玩具)シリーズが発売されるまで、

当時の変身ベルト(子供用)はプレミア価格5万円を優に超えていたほどである。

 

これほどまでに人を惹きつける作風には、並々ならぬ作品へのこだわりがあるからだ。

 

一部ネタバレになってしまうが、当作品においての怪人のルールとして

「人間には不可能な方法で殺人を行う」ことがある。

これは作品をまねて殺人を犯す犯罪者への懸念と、

怪人への畏怖を同時に成立させており、視聴者の没入感を底上げしている。

 

また、是非読者諸兄には自分で視聴して頂きたいので内容は伏せたいが、

仮面ライダーが仮面をつけて戦う理由」まで詳細に語られていると言えるエピソードもある。

EPISODE:41『抑制』にて語られるエピソードだが、少しネタバレを挟んで話そうと思う。

 

該当エピソードでは「未確認生命体(クウガ世界における怪人)」に

両親を殺された少女が演技のオーディションを受けるところから始まる。

オーディションの課題は「好きな人を目の前で未確認生命体に殺されたときの芝居」だったのだが、

さらに少女は「実際に両親が殺された経験が役に立ちそうでよかったね」との発言を受け激怒する。

 

相談を受けた主人公、五代は「暴力では悲しみは解決せず、さらに憎しみの連鎖が続く」ことを諭そうとするが、

少女は「さっきから五代さんの言うてること、綺麗ごとやないですか!」と絶叫する。

 

これに五代は回答しながら、自身は怪人との戦いに赴くのだが、

回答が気になる諸兄は、繰り返すが自身で視聴してほしい。

僕自身はこの回答、とても好きです。

 

上述のように、明らかに子供層、とりわけ実際の当時の特撮視聴者層に対しては

「必要のない描写(玩具、視聴率等のことを考えるのであれば)」も非常に詳細に描いている他、

今でこそターゲット層になりがちな所謂「大きなお友達」からも

評価を得られる作品になっているが、当時の判断としては英断であったという他ない。

 

A New Hero. A New Legend. の看板に偽り無しと言えよう。

 

 

 

最後に

僕自身がこの作品について語りたいことはまだ山ほどあるのだが、

具体的なエピソードやネタバレを含まずに語ると、このあたりが落としどころであるように思う。

 

この記事が公開される2020年11月30日現在では20話前後が配信中の予定なので、

兎にも角にも見てほしい気持ちでいっぱいだ。 

最後になるが、「平成ジェネレーションズFOREVER」の最後のキックの演出は、

CGの賛否はあるもののクウガを非常にリスペクトしてくれていて、

僕は映画館で実際泣きました。

 

この作品を好きでいてくれたファンへのプレゼント と言っても過言ではないでしょう。

 

これからも仮面ライダーを好きでいたいと思います。